今の自分の身長に満足していますか??
まだ身長が止まっていない人は、「もっと伸びて欲しい」「まだ止まらないで」と思っていたり・・・
もう身長が止まっている人は「もっと身長が欲しかった」「もっと伸びると思っていたのに」と思っていたり・・・
なんてことはないでしょうか。スポーツをしていると、より感じるかもしれませんね。
止まってしまった身長を伸ばすことはできません。(体の歪みを改善して身長が伸びたというパターンはありますが)まだ身長の伸びが止まっていないジュニアアスリート、その保護者や指導者の皆さんに、ぜひ知っておいていただきたいのが「成長スパート」についてです。
2回の成長期
人生の中で、身長がぐんっと伸びる時期は2回あります。
1回目の成長期は乳幼児期(赤ちゃんのころ)、1年間で約25cmも伸びます!
そして2回目の成長期は思春期の時期。このタイミングで、もう一度身長がぐんっと伸びる時期、「成長スパート」を迎えます。
身長が伸びるということは骨が伸びる・成長するということです。成長スパートの期間は特にカルシウムの吸収率が高く、骨密度を高めるためにも重要な期間です。
しかし、1回目の成長期と違って「成長スパート」の時期には個人差があります。平均的には女子が11歳・男子が13歳ですが、もっと早い場合もあれば遅い場合もあります。
成長スパートで身長を伸ばしきるため、強い骨を作るために、成長スパートを見逃さないこと、成長スパートのスタートに気づくことが大切です。
身長・体重の測定と記録
「今日から成長スパートですよー!」と、誰かが教えてくれるわけではありません。成長スパートに気づくためにしていただきたいことが二つあります。
身長と体重を測定し、成長曲線もしくはグラフとして記録していくことです。
成長曲線は母子手帳で一度は見たことがあるものだと思います。インターネットでは0歳から18歳用のものでフリーダウンロード可能なものがあります。ぜひ使ってみてください。
身長の測定
学校で行われる身体測定以外にも定期的に身長を測りましょう。毎月でも良いですし、最低でも季節ごと(3ヶ月に1回)の測定をおすすめします。
グラフに記入しながら、身長曲線が大きく上へ傾いたら成長スパートスタートのサインです。
体重の測定
毎日測定する習慣をつけてもいいですし、週に1回は測定するなど、習慣化していくことをおすすめします。
身長が伸びているのに体重が増えない、減ってしまっているということがあれば、エネルギー不足の可能性が高く、成長スパートのストッパーになりかねません。
また、身長が伸びる前に体重が増えるというパターンも多いです。成長期の体重増加は、成長曲線からよほど大きくはみ出していない限り、ダイエットをしたり無理な運動をしたりということは避けましょう。
女の子の場合、数字が気になりすぎて食事量に影響が出てしまうようであれば、測定の頻度を減らしたり、体重の評価について正しい知識を持てるように一緒に学ぶこともおすすめです。
身長・体重を測定するときに大切なことは条件をそろえることです。
◆測定機器は同じものを使用する
◆測定のタイミングを一定にする。
特に体重を測るタイミングに関しては、1日の活動や食事量で差が出やすいため、朝起きて排尿後、食事前の測定が理想です。
成長スパートに気づいたら
成長スパートが始まったら、
◆適度な運動
◆十分な食事(栄養補給)
◆十分な睡眠
がとても重要です。詳しくは次のコラムでご紹介します。
まとめ
いかがでしたか?
私もこの知識があれば、中学生の時もっとしっかり寝ていたな・・・あと2〜3cmは身長が伸びていたかも・・・と、思っています。
身長や体重の測定を「成長スパートを見極める」という視点で記録して、お子さんのカラダづくりの一助にしてくださいね。