今回は、「TEDx Talks」のErika Ebbel Angleさんのプレゼンテーション動画を元に、独自要約で「私たちの体の中で大切な腸内細菌」についてご紹介したいと思います。

 

腸がもたらす役割

腸の健康はパフォーマンスの向上、病気の軽減、回復時間を改善するためにとても重要といわています。中でも、腸内環境に欠かせないのが腸内細菌です。腸内細菌は口～結腸まですべての消化管に存在する小さな生物です。（例：バクテリア、ウイルス、etc）

 

この微生物が腸内環境の改善と維持に大きく関わっていることは、皆さんも知っているかと思います。

 

健康な腸を形成することができれば、長期的な健康につながると言われており、エネルギッシュになったり、病気になる回数が減ったり、精神が安定し良い感情を持ちやすくなるなどが挙げられます。

 

その反面、不健康な腸は、自己免疫疾患、糖尿病、アルツハイマー病、さらにはうつ病などの精神疾患にもつながると言われています。

 

食事が腸内環境に大切な理由

きちんとした食事をとらないと、健康で過ごすために必要な栄養素を摂取できないばかりか、「腸内細菌の構成を損傷し変えてしまう」ケースがあります。こうなってしまうと、食べた食事を消化しにくくなってしまい、食事から正しく栄養素を吸収することができなくなってしまいます。

 

つまり、消化吸収の良い腸内細菌の構成を育てる上でも、きちんとした食事をすることが大切です。

 

腸のために摂取したい３つのポイント

腸のために摂取したい３つのポイントをご紹介します！

◆トリプトファン　(卵、ターキー、チアシードなどに含まれる)中でもセロトニン(メラトニン)と呼ばれる幸せホルモンを分泌し、眠りを助ける効果もあります。

◆チロシン　(アーモンド、枝豆などに含まれる)
（１）ドーパミン：モチベーションをつける
（２）エピネフリン(アドレナリン)：不足すると無気力になってしまう

◆インドール-3乳酸　(ピクルス、キムチなど発酵食品に含まれる)
腸内細菌によりIPA(イコサペンタエン酸)に変換される。

※IPA：体内でも強力な抗酸化物質
※抗酸化物質：体内の化学反応で生成されてしまうフリーラジカルと呼ばれる物質を破壊してくれる。フリーラジカルは細胞、DNAを傷つけ、最終的には癌につながってしまうことも

食事の偏りで腸内細菌の多様性が失われる

健康な腸には多様な細菌が存在し、それぞれの細菌がそれぞれの物質、栄養素を消化したり変換したりしています。食べるものが偏っていると腸内細菌の多様性が損なわれてしまう可能性があります。

例えば、脂質の高いものを食べた場合

油を消化する細菌が増えてしまい、最終的には他の細菌を減らしてしまい、腸内細菌の多様性を低めてしまう。

この逆を行い、多様性を高めることも可能だが、その場合は多くのエネルギーと時間が必要になります。

現代の生活における腸内細菌への影響

現代の生活に目を向けてみると、知らず知らずの内に、腸内細菌に悪影響を及ぼす習慣を取りがちです。自分の生活習慣と照らし合わせながらチェックしてみましょう！

 

◆食べ物
我々の多くはチップなどのジャンクフードやスナック菓子が好きだが実際、それらの食べ物には私たちが生きていくのに必要な栄養素はあまり含まれていない。

◆抗生物質
病気や不調の原因となる細菌を殺すだけでなく腸内細菌など我々が生きていくのに必要な細菌なども殺してしまう。

◆ストレス
中枢神経と腸は密接に関係しており、ストレスを抱え続けてしまうとお腹の調子が悪くなったりするだけでなく、腸内細菌にも悪影響を及ぼす

◆日常生活
私たちは常に衛生的な環境で過ごしているが、これにより私たちの腸内細菌の多様性が失われている。
実際に、昔子供たちは外で様々のものにさらされながら遊んでいたが、今では家の中でテレビやゲーム、スマホを触って生活しているため腸内細菌の多様性が失われ、自閉症やADHDなどに繋がってしまっている。

いかがだったでしょうか？自分や家族に心当たりがある場合は、見直しをした方が良いかもしれません。

 

改善方法

改善方法としては、食事をきちんととる事、ストレスを減らす事が大切です。忙しい生活の中で、きちんと食事をとる時間と、ストレスから体を開放してあげる時間をとってあげることは心身ともに非常に大切なポイントになると思います。

腸に目を向けることで、自分の今の生活を今一度見直してみるきっかけにしてみてはいかがでしょうか？

 

今回ご紹介した動画は「TEDx Talks」様の貴重なyoutube作品です。