今回は、U24サッカーのオリンピック代表に選出された橋岡大樹選手のウォーミングアップ時のエクササイズについて紹介していきます。
動画を見ていただくとわかりますが、ランドマインという器具を使用したエクササイズになります。
ランドマインとは、バーベルの片側を床に固定しているため、普通のバーベルトレーニングよりも安全に行うことができると同時に負荷量がある程度あるためしっかりと筋肉に刺激を入れることができる特徴があります。また、ある程度の自由度もあるため様々な動きに負荷をかけることも可能です。
実際に橋岡選手が行っているのは、ランドマインを使用したスプリットランジとクリーン&プレスを組み合わせたエクササイズになります。
実際にこのエクササイズのやり方を見ていきましょう!
エクササイズのやり方
まずは下の写真のように、ランジ姿勢から上半身を前に倒してバーベルを内側から保持します。
そして、2枚目の姿勢になるように勢いよくクリーンの動きのようにバーベルを上に持ち上げます。バーベルを持ち上げると同時に少し上にジャンプしながら前後に位置している足を入れ替えます。(ジャンプする力を利用して、バーベルを肩の高さまで持ち上げます)
最後に、バーベルを前上方に脚の力も使いながらプレスしますが、この時も上に軽くジャンプしながら前後の足を入れ替えていきます。(この時もジャンプの勢いを利用してバーベルを前上方にプレスします。)
エクササイズのポイント
このエクササイズのポイントは、股関節を中心に上肢と連動させて動作を作っていくことです。先程の『エクササイズのやり方』の説明でもお伝えしましたが、脚で地面を押す力を利用してバーベルを持ち上げていきます。もちろん上肢の筋肉も使いますが、メインの力はこの脚から生まれます。そして、脚の中でも股関節を中心に地面を押すようにしていきます。そうすることで、骨盤が安定し、脚の力を上肢まで伝えることができるようになります。
ウォーミングアップでリフティング系種目を行う理由
今回紹介したエクササイズのようなリフティング系種目を練習前のウォーミングアップや試合の1〜3時間前、もしくは5〜10時間前に行うトップアスリートもよくいます。このように試合当日にリフティング系種目を行うと疲れが溜まってパフォーマンスが落ちてしまうと考えてしまうかもしれませんが、以下のようないくつかのメリットがあります。
◆筋肉を活性化させて、より多くの運動単位を導入させる
◆柔軟性や関節可動域を向上させる
◆脳を刺激し、脳と筋肉を結びつける
◆精神的に安定させる
試合前に行うリフティング系種目は、軽い負荷で高速に行うことが大切で、これにより疲れを溜めずに筋肉に刺激を入れることができます。そして、筋肉に適切な刺激を入れることで、この4つの効果が期待できます。
まとめ
今回は、オリンピック代表の橋岡大樹選手がウォーミングアップで行っているエクササイズについて紹介してきました。
このエクササイズのポイントとしては、股関節を中心にした動作で地面を押していき、その時の力を利用してバーベルを持ち上げていくことです。
また、ウォーミングアップで、リフティング系種目を行う理由としては、筋肉を活性化させること、柔軟性を上げること、脳と筋肉を結びつけること、そして精神的に安定させることが挙げられます。
ぜひ、このエクササイズを参考にして、スポーツに活かしてみてください。
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※今回ご紹介した動画は「JFATV」様の貴重なyoutube作品です。