今回は、ブラジル人のドウグラス選手のコンディショニングエクササイズの動画で紹介されているステップ台からのスクワットについてのやり方とこのエクササイズの目的について個人の見解として解説していきます。
簡単そうなエクササイズに見えますが、そこにはドウグラス選手の体の課題改善を目的としたエクササイズの狙いが想像できたりします。
まずは、エクササイズのやり方を見ていきましょう!
エクササイズの方法
ステップ台の上に下の写真のように座ります。両手は前方に伸ばし、キープします。
そして、上半身を前にもっていくことで、重心を足の裏に乗せていきます。
重心が両足にしっかりと乗った後、下の写真の立位姿勢まで立ち上がっていきます。
ドウグラス選手のエクササイズの目的
この動画では、トレーナーが
『選手それぞれに、取り組んでいるトレーニングをする目的があり、個人の課題によってトレーニング内容が違ってくる』
というようなことを話されています。そして、ドウグラス選手が行うエクササイズにも目的があると考えられます。
このエクササイズで注目したいのは、下の写真のようにトレーナーの方がスクワット中に足趾の位置を少し直しているところです。
このトレーナーの意図は、はっきりとはこの動画からは分かりませんが、私が思いつくこととしては、スクワット中に足趾を全部しっかりと使うことを指示しているのではないかということです。そのために親指の位置を直し、重心がしっかりと親指から小指まで乗るように促しているというように伺えます。
ドウグラス選手の動きの癖?
このスクワットエクササイズは、座った姿勢から重心を両足に移して立つという動作になりますが、この重心移動をスムーズに行えるようにすることを目的としていることが考えられます。おそらく、この重心移動の最中にドウグラス選手は少し後方重心になる時があり、親指の方にまで重心を乗せないで動作を行ってしまう癖があるのかもしれません。
ドウグラス選手の改善ポイント?
座った姿勢から重心をスムーズに前方の両足に移動させるためには、足関節の背屈、股関節の屈曲、胸椎の伸展の可動域が必要になりますが、ドウグラス選手の他の動作やエクササイズを見ていると特に胸椎の伸展の可動域を改善することが一つの課題である可能性があることが予想できます。
このエクササイズの場合、両手を前方に伸ばすことによって胸椎の伸展を意識的に作っています。そのため、このような腕の操作によって胸椎の伸展の動きを改善していくことにつなげているのです。
エクササイズの目的まとめ
以上のように、ドウグラス選手の課題としては、爪先まで重心をしっかりと乗せること、そして、胸椎の伸展をしっかりと出しながら重心移動させることの2つの課題のためにこのステップ台からのスクワットのエクササイズを行っているのではないかと考えられます。
もちろん他にも見方はあるので、別の課題のために行っていることも大いにあると思います。
まとめ
今回は、ドウグラス選手のコンディショニングエクササイズの動画に紹介されているステップ台からのスクワットについて解説してきました。
重心移動をスムーズに行うためには、まず体の関節の動きを自在にコントロールできることが大切になります。そして、その関節の動きをうまくコントロールできない場合には、ドウグラス選手のようにそれを解決するためのエクササイズを取り組んでいく必要があります。
また、自分自身の少しの意識の仕方によって、重心位置を変えることができるので、どのポジションが楽に体を使えるのかをいろいろ試しながらトレーニングしていくことをお勧めします。
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※今回ご紹介した動画は「1x1SPORT.com」様の貴重なyoutube作品です。