このシリーズでは、京都大学男子ラクロス部の選手に対して行っている月1回の管理栄養士さんによる栄養指導内容をご紹介していきます。
栄養指導を元にどのような考えのもと、どのような対策と具体的な行動をおこし、どのような結果や課題が出てくるのかをシーズンを通してチェックしていくシリーズです。
「栄養指導ってどうなの?」
「こんな時ってどんなものを食べれば良いの?」
など、実際の栄養指導の内容からヒントと学びを得ることも多いと思います。
目的の違う5名の選手に個人指導を行なっています。
自分の目的に近しい選手の栄養指導内容を見つけてチェックしてみてください。
選手Hの場合
「胃腸の状態を整え、増量する-編- Vol.7」では、選手Hに向けて10月に実施した食事カウンセリングのフィードバックの内容をもとにお伝えします。
【ゴール設定】
現状の体重維持(現在の体重:74.3kg)食事の量も維持
目的 : 体重増加によって当たり負けしない体づくり、ケガをしない体づくり
現状の課題
◆試合後の低血糖をなくす
これまでの取り組み
・試合後にウィダーとあんぱんしか食べておらず、水分補給の意識も低かった。
カウンセリングの内容
どう改善していくか
◆試合後に必要とされている糖質のおおまかな量は、体重×約1.5
今食べてる量だとギリギリ届くくらいでちょっと少ない。
アドレナリンが出ているときは、吸収が遅いので2回に分けてとるなどの工夫をして体の中の血糖値をしっかり上げること。
アドレナリンが切れたタイミングで、低血糖の症状が出やすい。
◆水分補給を忘れない。
◆気温が低くなってきたので体の内部から温めるような食事を意識することが大切。
(汁物を増やす、暖かい飲み物をとるなど)
特に朝は体の中が冷えているのでその辺を意識することで、怪我や疲労回復に役立つ。
【具体的な取り組み】
・試合後の糖質量を少し増やす
・常に水分補給を心がける
・汁物や温かい飲み物を取り入れて体の内部を温める
まとめ
いかがだったでしょうか?
実際の選手の課題とそれに対する栄養士さんのアプローチ、選手の具体的な行動をご自身に置き換えて参考にしてみてください。
栄養指導フィードバックをもっと見る場合はこちらからご確認ください。
アスリートコレクション編集部
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