「たくさん食べる選手は強い!」
そういう言葉が耐えないスポーツ現場。
確かによく食べる選手はパフォーマンスも高いなと思うことはよくあります。
その中でも選手や親御さんたちの課題として大きいのが『朝ごはんがなかなか食べられない』ことです。
朝からストレスなくしっかり食べれたほうが、1日の活動も大きく違ってきますね。では、現場で朝が苦手な選手に対してどうアプローチするのかをご紹介致します。
原因は前夜の食事かも?
ただ単に朝が弱いのか、食が細いのか色々理由がありますが、「夜遅くに食事をすること」に原因がある選手が多いと感じています。
練習を夜遅くまで行い、帰宅後身体を大きくするためにひたすら食べて、寝る。
そんな毎日といった選手も多いのではないでしょうか。この問題がクリアになるだけで、だいぶ朝から食べられる選手が多くなります。
やはり夜に多くの食べ物を食べてしまうと、どうしても次の日気持ちよく起きることができません。
夜遅い食事のデメリット
◆食事から摂ったエネルギーが消費されない
消費されなかった余分なエネルギーは脂肪として蓄えられます。
脂肪を増やしたくないアスリートもけして少なくはないと思うのでこのようなデメリットは少なくしていきたいですね。
◆『成長ホルモン』の分泌が悪くなる
成長ホルモンがしっかり分泌できるのは、血糖値がある程度下がっていることが必要となります。
そのため、食べた直後の血糖値があがった状態のまま眠ってしまうと、なかなか成長ホルモンが分泌されにくいのです。
成長ホルモンは疲労回復にも欠かせないので、分泌が悪くなってしまうと、その分次の日に疲れが残りやすくなります。そうすれば自ずと食欲も減ってきてしまいますね。
成長期のジュニアアスリートには疲労回復だけでなく、成長の妨げにも繋がってしまいます。
朝食が食べれるようにする2つの方法
上記で書いたデメリットを少なくしていきたいですが、練習のスケジュールを自ら決められる選手は少ないと思います。そういう選手には、2つの対策を提案します。
(1)分食を活用
対策の1つとして分食を活用するのがオススメです。
例えば・・・
食事①②
練習前後は、補食を持っていき、しっかりエネルギー源になる糖質(おにぎりやサンドイッチやバナナなど)をしっかり摂っていきます。
またそこにタンパク質(鮭、卵、ツナなど)を具にしてみることまで意識ができたらなお良いです。
食事③
帰宅後に、タンパク質(肉、魚、卵、大豆製品)と野菜や海藻類などを摂る。
このように変えていき、夜遅くの食事量を減らし、食事①②③のトータルでしっかりとした食事内容になっていることを目指しましょう。
ポイントは寝る時間に一番近いお食事に糖質を多く食べず、血糖値の急な上昇を阻止することですね。
(2)夜にはアミノ酸とクエン酸
アミノ酸とクエン酸は、身体が疲労すると出てきてしまう乳酸を分解してくれる働きがあります。
これを1日の最後に飲んで疲労回復を促します。
それが朝しっかり起きることに繋がり食欲も湧いてくることが多いです。
食品だと黒酢が挙げられます。
あとはサプリメントやスティックのようなものを選択してもいいかと思いますが、アミノ酸には20種類もあるので、迷われるかと思います。
私がおすすめなのは『グルタミン』
グルタミンは筋肉のリカバリーに凄く大事なのですが、それだけでなく、胃や腸管を守る役割を担っていますので、内臓系のダメージ軽減にも繋がります。
まずはこの2点を意識してみましょう。
朝が食べられないと、朝にどう工夫するかを考えがちですが、その前に原因があることが多いです。
次回は朝ごはんそのものに着目して、レシピも合わせてご紹介します。↓↓↓
【朝食が喉を通らない選手へ】食べやすいレシピ3選!