今回は驚異のバネをもつ米国のカレッジフットボーラーを分析してみました。
まず、垂直跳び119.6cmがどれだけすごいか?ということをお分かりでしょうか?
NBAの平均が71cm、サッカー選手の平均が61.2cmと言われている世界です。
この記録がずば抜けて高いことがお分りいただけると思います。
今回はそのジャンプ能力を下半身よりも上半身に視点を置いてみてみましょう。
垂直跳びを見て気がついたポイントは3つ
①背筋の筋力と爆発力
このジャンプ動画で1番はじめに驚いたのは飛んでからの伸びです。
屈んだ状態から一気に弓を放たれたかのようにパワーが爆発して垂直方向に体を持ち上げています。
ジャンプといえば下半身に目がいきがちですが、飛ぶ瞬間の背筋の強さが伺えます。
②腕の遠心力の重要性
同じく、ジャンプに大切なのは腕の力です。
実際に地面を押すわけではありませんが、腕の遠心力を利用して屈んだ状態から上半身を起こしてを垂直方向へ持ち上げる背筋のパワーへと連動しています。
③プライオメトリック能力の高さ
一瞬すぎて見落としがちですが、スロー再生ビデオで、ジャンプ前に一瞬だけ彼の足が地面から離れる瞬間があります。
ごくわずかな違いですが、ココにプライオメトリックの要素が含まれています。
体が地面に引っ張られる下方向へ働く動的な力を反発力として利用することで垂直方向へ強いパワーを生み出し、同時にプライオメトリック(筋肉の伸縮サイクル)を利用し、筋力の最大パワーを引き出しています。
プライオメトリックトレーニングについては以前ご紹介しました。
>>>https://www.athlete-collection.com/soccer-training/quickness/plyometric-instantaneousforce-training/
高いジャンプは下半身の筋力を鍛えるだけでなく、全体の動作、筋力の連動によって生まれるということです。
競り合いの強さを求めたい選手は下半身だけでなく、上半身、腕の連動性、プライオメトリックの要素を取り入れて全身で飛べることを意識してみましょう!
※この動画は「The Oregonian」様の貴重なyoutube作品です。
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