今回は、メッシ選手とクリスティアーノロナウド選手のヘディングゴール集から二人の競り方を分析してみたいと思います。
以前、両足ジャンプの3つの基礎をご紹介したので、今回は片足ジャンプも交えてご紹介したいと思います。
両足ジャンプ記事はこちら
分析する視点は、
打点の高いヘディングを繰り出すロナウド選手と、身長が低くてもしっかりとヘディングでゴールを奪うメッシ選手のジャンプの方法です!
ジャンプの方法は大きく分けて2つ
片足ジャンプと両足ジャンプがあります。
この2つの方法に分けながらみていきます。
動画と照らし合わせながらみていきましょう!
片足ジャンプのケース
メッシ選手は片足ジャンプのケースが多いようです。
身長的に高い打点で競り勝つ勝負よりも、クロスボールに対してスペースに入り込み、フリーでヘディングをするケースが多いです。そのため、常に動きながら、走りこみながらのジャンプが多いため、ジャンプは必然的に片足ジャンプが多くなります。
両足ジャンプに見えますが、左足で踏み切り、クロスボールに対してスペースへ飛び込むようにヘディングを行なっています。
背が低い選手ならではのクロスボールへの入り方です。
このゴールも細かいステップでタイミングを合わせながらスペースへ片足踏み切りで飛び込んでいます。
こちらのゴールはゴール前に入り込みながら、前方向にかかっているスピードの威力を踏切と同時に斜め後ろ垂直方向にジャンプ力のパワーとしてうまく変換しています。棒高跳びの選手のように助走のパワーを綺麗に垂直方向へ生かしています。
結果、マイナスに飛んできたクロスボールに対して左足で踏み切り、滞空時間の長いジャンプでボールを引きつけてインパクトしています。
ロナウド選手の片足ジャンプはこちら!
両足ジャンプの多いロナウド選手ですが、このシーンはゴールへ向かいながら少しマイナスに入ったクロスボールに対して対応しています。ロナウド選手もメッシ選手同様に、ゴールへ向かって走るスピードを右足の踏み切りで綺麗に垂直方向にパワーを変換しています。
このシーンで片足ジャンプを選択した理由としては、DFがロナウド選手の体に自身の体をぶつけよう寄ってきていたので、左足でブロックできる体勢も考慮したのかも?しれません。
両足ジャンプのケース
ロナウド選手のジャンプです。
綺麗な両足ジャンプで打点の高いジャンプをしています。
こちらも綺麗な両足ジャンプからとても打点の高いジャンプをしています。
ロナウド選手の真骨頂の打点の高いジャンプと言っても過言ではありません。
落下地点を読み、素早い3ステップで「スピード」+「パワー」を垂直方向に綺麗に生かしたジャンプです。
お手本にしたいですね。
ちなみに、滞空時間、ボールをしっかり引きつけてからのインパクトの強いヘディング、このジャンプとヘディングはしっかりとした背筋の賜物ですね。
まとめ
身長の低いメッシ選手と高いジャンプ力をもつロナウド選手では、クロスボールへの入り方に違いがありました。
それに応じて、ジャンプの仕方にも違いがみられましたね。
◆低い選手は競り合いを避け、スペースに飛び込むように片足ジャンプ
◆ジャンプ力のある選手は、素早く落下地点を読み、相手より先にジャンプをして滞空時間を確保した両足ジャンプ
共に、共通していることは、ゴールへ向かう「スピード」と「パワー」を踏み切りのタイミングでしっかりと垂直方向のパワーへ変換している点です。ジャンプ力は筋力も大切ですが、「スピード」+「パワー」の変換の仕方もとても大切です。
自分のタイプに合わせて、ジャンプの練習をしてみましょう。
こちらの動画は「FEEL MY STYLE」様の貴重なyoutube動画です。
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