レアルマドリッドで行われているジムでのエクササイズについて解説させていただきます。
今回は、骨盤にゴムバンドを後ろからつけて、不安定なハーフボールの上でランジ姿勢からのジャンプのエクササイズになります。
まずはやり方についてみていきましょう!
エクササイズのやり方
骨盤にゴムバンドを後ろから引っ張られるようにつけて、Togu jumper stability dome (バランスハーフボール) の上でランジの姿勢を取ります。
次にバランスが取れ安定したら、軸をぶらさずに垂直にジャンプして前後の足を入れ替えます。
そして、再度ランジの姿勢で着地して、バランスを取ります。
この動作を何度か繰り返し行います。
不安定なところでランジをする理由
バランスハーフボールのように不安定な足場でランジをする事により、バランスを取るための筋肉にも刺激を入れることができます。また、一つの大きな筋肉に頼ることなく足全体、そして体幹部で体を支える癖をつけられます。
このような足場の不安定性で、環境を変化させる事によって意識しても収縮できないような筋肉にも無意識的にアプローチができるので、体をうまく使えるようになりたい人におすすめです。
骨盤にゴムバンドを巻く理由
骨盤にゴムバンドを巻く理由としては、骨盤により意識を持って行くためであると考えられます。骨盤を操作すること(前傾、後傾、回旋:立たせたり、寝かせたり)は意外と難しく、骨盤を捉えて自由に動かすことができない人が実際に多くいます。そのため、このように骨盤にゴムバンドを巻くことで、骨盤自体に抵抗がかかり骨盤を意識しやすくなります。骨盤への抵抗は、前から後ろ、つまり後傾方向にかかるので、骨盤を強制的に前傾(立たせる)させることを促してくれます。
エクササイズのポイント2つ
このエクササイズでは、2つのポイントについて紹介していきます。
1)両足を絞る意識をする
バランスハーフボールで足場が不安定になっているため、体の軸がぶれやすくなります。そのため、軸がぶれないように体の中心に向かう筋肉である内転筋を使うために両足を絞る意識を持ってランジ姿勢をします。この意識ができることで、骨盤周りが安定して、自分の体の中心に軸ができる感覚を持つことができます。
2)骨盤のポジションを意識する
骨盤にゴムバンドを巻くことで、骨盤の後傾へのストレスがかかります。そのため、骨盤を前傾にキープする意識が必要になります。骨盤を前傾にキープするためには、鼠蹊部から上半身を前に倒すように意識をするとやりやすくなります。また、前脚の方に骨盤を捻ることで、より骨盤周りの筋肉が使いやすくなり、骨盤が安定して中心軸をキープしやすくなります。
まとめ
今回は、レアルマドリッドで行われているジムでのトレーニングの一つである 骨盤にゴムバンドを後ろからつけて、不安定なハーフボールの上でランジ姿勢からのジャンプのエクササイズについて解説させていただきました。
このエクササイズでは、不安定な足場で、ランジのジャンプエクササイズを行うため、通常のランジエクササイズよりもさらにバランス能力と骨盤の操作能力が必要になります。そのため、バランスや骨盤の操作を高めたい人にはおすすめです。
是非参考にしてみてください。
※今回ご紹介した動画は「Real Madrid」様の貴重なyoutube作品です。