YOUTUBEで日本代表の選手たちの練習前のウォーミングアップ動画がアップされている中で、昨シーズンブンデスリーガで首位のデュエル勝利数を記録した遠藤航選手のウォーミングアップのシーンも見られます。
そこで今回は、ブンデスリーガ最強のデュエル選手である遠藤航選手のウォーミングアップエクササイズを個人の一見解として解説させていただきます。
残念ながら、1つだけのウォーミングアップエクササイズではありますが、ディエルで勝てるようになるフィジカルを作るための1つの材料として、貴重な映像になっていることだと思います。
もちろんですが、このウォーミングアップエクササイズだけをやっていれば、フィジカルが強くなるというわけではないということだけは先にお伝えしておきます。
エクササイズの目的
遠藤航選手が行っているこのエクササイズは、片足立ちになり、上半身を壁に向かって回転させていくというエクササイズになります。
主な目的として、上半身の柔軟性の向上や脊柱や胸郭付近の小さな筋肉に刺激を入れることであるということが考えられます。体を捻る動きと言うのは、基本的に筋パワーを発揮させるために重要な動きになるので、スポーツ前のウォーミングアップにこのようなアクティベートのエクササイズを入れているのはとても理にかなっていることだと思います。
それでは実際のトレーニングの方法を見ていきましょう!
トレーニングの方法
まず、写真のように壁側とは反対の足(右足)で片足立ちになり、上半身を前に倒していきます。
上記の姿勢から、胸を開くように右手を上、そして壁に向けて上げていきます。
エクササイズのポイント解説
先ほど主な目的として、胸郭の柔軟性と脊柱、胸郭付近の小さな筋肉への刺激であるとお伝えしました。このことについてさらに深くどのポイントに注意しながら行えばいいのか解説していきます。
このエクササイズで一番の大事なポイントは、骨盤と胸郭の分離がしっかりと促せていることです。そのためには骨盤がしっかりと固定され胸郭が回旋することが必要になってきます。骨盤がしっかり固定されるためには、地面についた軸足のほうの股関節周りの全ての筋肉がしっかりと使えていることが大切になります。股関節周りの筋肉が全部しっかりと使えていることで骨盤が安定し上半身が回旋したときに骨盤がぶれることがなくなります。反対に股関節まわりの筋肉がしっかりと使われていなく骨盤がぶれてしまうと上半身が回旋したときに骨盤も一緒に回旋してしまうため骨盤と胸郭の分離を促すことができなくなります。
他に大事なポイントとして、上にあげる方の手に目線を向けながら行っていくことです。目の動きは首のまわりの筋肉と連動していると言われているため、胸郭が回旋し手が上に上がる動きとともに首の周りの筋肉が連動していくことがとても大切になります。そのために目線をしっかり手の先のほうに向けて行くことで上半身の連動が良くなります。
まとめ
今回は、日本代表の遠藤航選手のウォーミングアップのエクササイズを解説してきました。
ウォーミングアップでは、しっかりと体全身に刺激が入った状態にすることで、怪我の予防や安定したパフォーマンスを発揮することにもつながります。ぜひ今回のエクササイズも参考にしてみてください!
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※今回ご紹介した動画は「JFATV」様の貴重なyoutube作品です。