このシリーズでは、京都大学男子ラクロス部の選手に対して行っている月1回の管理栄養士さんによる栄養指導内容をご紹介していきます。
栄養指導を元にどのような考えのもと、どのような対策と具体的な行動をおこし、どのような結果や課題が出てくるのかをシーズンを通してチェックしていくシリーズです。
「栄養指導ってどうなの?」
「こんな時ってどんなものを食べれば良いの?」
など、実際の栄養指導の内容からヒントと学びを得ることも多いと思います。
目的の違う5名の選手に個人指導を行なっています。
自分の目的に近しい選手の栄養指導内容を見つけてチェックしてみてください。
選手Kの場合
「最高のコンディションを作る-編- Vol.6」では、選手Kに向けて9月に実施した食事カウンセリングのフィードバックの内容をもとにお伝えします。
【ゴール設定】
コンディションを管理し、怪我のない、最高のコンディションを作れるようにする
目的:安定したプレーを実施し練習効率を上げるため
現状の課題
◆体重の減少がみられた
◆試合翌日にも疲労がある
これまでの取り組み
●さぼっていた食事を意識し直す
●肉離れのような状態を予防するために納豆を食す
●試合前の食事の改革
カウンセリングの内容
どう改善していくか
①体重減少について
食事の変化や気持ち的にはさほど気にしなくて良い。
体脂肪や筋肉量にも変化ないのでこのまま継続した食事を行う。
練習や試合後など、疲労した後の食事を徹底して、疲労した体にすぐに栄養を届けられるようにする。
②練習が一人になった
体重減少の原因として、練習が2人回しから1人回しになったので、シンプルに運動量が増えて、これまでと異なり体重が減少したと考えられる。
③水分を欲しやすくなった
ここ最近水分を異様に欲するようになったが、それはやはり疲労が原因。
疲れていると水分が必要になるし、特に塩っ気のあるものが好ましくなる。
理由は、血液の循環をさせるためなどがある。
まさにこれに当てはまっているので注意しないといけない。
まとめ
体調や気分的には非常に優れているけれど、練習量が増え疲労が確実にたまっているので、しっかりとした睡眠と食事を心がける。
【具体的な取り組み】
◆練習や試合後の食事を徹底する
◆疲労回復のためにしっかりした睡眠と食事を心がける
まとめ
いかがだったでしょうか?
実際の選手の課題とそれに対する栄養士さんのアプローチ、選手の具体的な行動をご自身に置き換えて参考にしてみてください。
栄養指導フィードバックをもっと見る場合はこちらからご確認ください。
アスリートコレクション編集部
最新記事 by アスリートコレクション編集部 (全て見る)
- 【知らないと損!】「体づくり」のためのアクションプラン20選 - 2022年4月19日
- 【脳を生かすための食事】栄養から考える脳のバイオハック - 2021年2月23日
- 日々の生活で崩れがちな腸内環境を整えることが大切な理由と対策 - 2021年2月22日
- ビタミンDはアスリートの免疫強化に効果的なのか? - 2021年2月22日
- 【プロテインを飲むと便やオナラが臭くなったり下痢をする人】原因は消化不良かもしれない。 - 2020年12月7日