このシリーズでは、京都大学男子ラクロス部の選手に対して行っている月1回の管理栄養士さんによる栄養指導内容をご紹介していきます。
栄養指導を元にどのような考えのもと、どのような対策と具体的な行動をおこし、どのような結果や課題が出てくるのかをシーズンを通してチェックしていくシリーズです。
「栄養指導ってどうなの?」
「こんな時ってどんなものを食べれば良いの?」
など、実際の栄養指導の内容からヒントと学びを得ることも多いと思います。
目的の違う5名の選手に個人指導を行なっています。
自分の目的に近しい選手の栄養指導内容を見つけてチェックしてみてください。
選手Hの場合
「胃腸の状態を整え、増量する-編- Vol.6」では、選手Hに向けて9月に実施した食事カウンセリングのフィードバックの内容をもとにお伝えします。
【ゴール設定】
現状の体重維持(現在の体重:74.3kg)食事の量も維持
目的 : 体重増加によって当たり負けしない体づくり、ケガをしない体づくり
現状の課題
◆練習後の食事のバランスや摂取するもの
これまでの取り組み
・試合後は、あんぱんとプロテインを補食として取り、夜ごはんはハンバーガーか中華料理店か牛丼にサラダプラスという感じで栄養素を考える余地がなかった。
カウンセリングの内容
どう改善していくか
試合後、48時間以内の食事がリカバリーに対して重要になってくる時間であり、特に24時間以内が一番栄養の吸収速度が高く、その時間に何を食べるかによってリカバリー速度が変わってくる。
【試合後】
補食:あんぱん・プロテインetc
(糖質とタンパク質を摂取する)
【試合後の夜ごはん】
京大付近に住んでる人は、中華料理店かハンバーガー屋か牛丼の3択が多いと思う。
牛丼>中華料理>ハンバーガー の順番でリカバリーには良いようです。
●牛丼
サラダと汁物をプラスして、植物性タンパク質と動物性タンパク質を同時にとることによって栄養の吸収感度をより良くする。
●中華料理店
餃子プラスチャーハンは、脂質も多くタンパク質量も少ないので、レバニラ炒めや珍ジャーロースなどの野菜と肉があるものを選ぶ。
●ハンバーガー屋
体によくない油などを入れてしまうとそれらも全部吸収しようとして逆に体に負担をかけてしまい疲労が抜けにくい食事になってしまう。
【次の日のオフ】
定食などが良い。糖質にプラスしてタンパク質も取れて、小鉢などで栄養素がバランスよく取れるから。
【具体的な取り組み】
・試合後の食事を意識する
・食べ合わせを工夫する
まとめ
いかがだったでしょうか?
実際の選手の課題とそれに対する栄養士さんのアプローチ、選手の具体的な行動をご自身に置き換えて参考にしてみてください。
栄養指導フィードバックをもっと見る場合はこちらからご確認ください。
アスリートコレクション編集部
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