このシリーズでは、プロバイオティクス酵素サプリメントの「アーゼライト」のサポートで、京都大学男子ラクロス部の選手に対して行っている月1回の管理栄養士さんによる栄養指導内容をご紹介していきます。
栄養指導を元にどのような考えのもと、どのような対策と具体的な行動をおこし、どのような結果や課題が出てくるのかをシーズンを通してチェックしていくシリーズです。
「栄養指導ってどうなの?」
「こんな時ってどんなものを食べれば良いの?」
など、実際の栄養指導の内容からヒントと学びを得ることも多いと思います。
目的の違う5名の選手に個人指導を行なっています。
自分の目的に近しい選手の栄養指導内容を見つけてチェックしてみてください。
選手Iの場合
「体重増加でプレーの幅を増やす-編- Vol.1」では、選手Iに向けて4月に実施した食事カウンセリングのフィードバックの内容をもとにお伝えします。
【ゴール設定】
体重1~2kgの増加(現在の体重:70kg)
目的:体重増加によってプレーの幅を増やすため
現状の課題
◆脂質の量は意識すべきだと理解はしていたが、具体的な行動に移せていない。
◆食事のタイミングについても意識が向いていない。
これまでの取り組み
これまでは炭水化物とタンパク質の量にしか意識が置けていなかった。
量として、米3合、タンパク質量160gを摂取していた。
カウンセリングの内容
どう改善していくか
食事のテーマとして「吸収にこだわる」ことが大切!
「吸収」にこだわるためには、単純に糖質・タンパク質・脂質を摂るだけではなく、どういった食事からそれらを摂取するかが重要になってくる。
【糖質】
米やパンから摂取するだけではなく、栄養の吸収において必要な糖質を根菜(主に芋)やフルーツから摂取することも必要である。
【タンパク質】
動物性タンパク質と植物性タンパク質を両立して摂取すると吸収効率が上がる事実がある。
動物性タンパク質(ホエイプロテイン・肉類)だけではなく、植物性タンパク質(大豆や豆乳)を摂ることが大切。
【脂質】
身近で良質な脂肪分は乳脂肪であり、ヨーグルトや牛乳から簡単に摂取できる。
また乳製品にはカルシウムが含まれており、カルシウムには筋肉を固くする性質があるため、カルシウムと反対に筋肉をほぐす性質のあるマグネシウムを豆乳等からバランスよく摂取することが必要である。
【食事のタイミング】
部活動で午前中に激しい運動をするので、摂取してからすぐにエネルギーとなる糖質を朝食に多く摂る必要がある。
反対にタンパク質を多く摂ってしまうと、タンパク質は消化吸収にエネルギーを使ってしまうため効率が悪い。
そのため、朝食は糖質中心の食事にする。
【具体的な取り組み】
◆朝食は、白米中心(米一合弱)+バナナ
(糖質:米やフルーツを意識して)◆植物性タンパク質を豆乳や冷奴から摂る
◆脂質を+αとしてヨーグルト・豆乳か乳脂肪を摂取
まとめ
いかがだったでしょうか?
実際の選手の課題とそれに対する栄養士さんのアプローチ、選手の具体的な行動をご自身に置き換えて参考にしてみてください。
栄養指導フィードバックをもっと見る場合はこちらからご確認ください。
栄養指導はアーゼライトの提供です。
アスリートコレクション編集部
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