アスリートに知っておいてほしい
「冷え」と「コンディション」
冷えを甘く考えてはいけません。
冷えはアスリートのコンディションに大きく影響を及ぼす存在なんです。
とくに冬は冷えが感じやすい時期となりますので注意が必要です。
今回は冷えとコンディションの関係をお伝えします。
1)冷えを感じている人はその他の悩みも多くある
私が見ている選手100名(水泳、サッカー、陸上選手)に体感のアンケートをとりました。
その際に冷えを感じると答えた選手(32名)は、他にも様々な悩みを抱えていました。
1位 疲労感がある(28人)
2位 便の調子が悪い(26人)
3位 倦怠感がある(21人)
このような結果でした。
他にも寝つきが悪いや、食欲がないなども答えとしてはあがりました。
冷えは、体力やエネルギーを奪い、スポーツのパフォーマンスにも影響を与えます。
また自立神経系にも及ぼす影響も大きく、腸内環境も乱す可能性が大きいです。
それによって、疲労感や倦怠感を感じたり、便の調子が悪かったりするのかなと感じます。
2)冷えの対策はただ外から温めるだけではない
「冷えを感じないように外からしっかり温めよう!」
そんな風に感じた選手も多いのかと思います。
それはすごくいいことです。
ただ内側からケアすることも可能で、コンディションを整えていくことが期待できます。
ではその方法をお伝えします。
①ドカ食いや食べすぎに注意
食べ過ぎると消化のために血液が胃腸に集まってしまい、熱産生量の多い筋肉やほかの器官への血液供給が減ってしまいます。
高脂肪食品や塩分の多い食べ物、スイーツなどの甘い物はつい食べ過ぎてしまいます。
この辺りの食品を多く摂りすぎてしまうのは気を付けましょう。
運動時間が長く、空腹時間が長く、一気に食べてしまう選手や、朝ごはんの欠食をしがちな選手は要注意になります。
補食の準備や朝ごはんを食べていく習慣付けをしていきましょう。
②しっかり水分を確保していくこと
汗をかいたり、排尿したりして水分をちゃんと排出しているのなら、しっかり水分をとること。
これは当たり前のことです。
水分量が少なくて、血流が悪く、身体が冷えているため汗をかかず、水分が十分に排出されていない人は体に不要な水分がたまり、余計冷えやすくなってしまいます。
嫌な循環ですね。
しっかり水分は摂りましょう。
やっぱり一流の選手は2リットルの水をしっかり常備して飲んでいますね。
③腸内環境を考えて食事をすること
冷えと腸内環境には関連があります。
腸は蠕動運動をすることで、食べた物を消化・吸収しています。
これをコントロールするのが自律神経で、身体が冷えると自律神経の働きにも悪くなるので、腸の動きも弱まります。
その結果、便が長時間溜まることになり、善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れ、悪玉菌で充満してしまうことも考えられます。
身体を冷やさないのはもちろんですが、食事からもしっかり身体を温めて、かつ腸内環境を整えていくことが大事になります。
以上3つのポイントをお伝えしました。
ぜひこのポイントができているのか振り返ってみましょう!
次の記事では、冷え対策の栄養素にポイントをおいてお伝えします。お楽しみに!