ジュニア選手の課題として多いものが「好き嫌い」
私自身も子供の頃は好き嫌いがあったため、ジュニアの皆さんの「苦手だな、食べたくないな」という気持ちもすごくわかりますし、管理栄養士という職業柄、ご家族の「食べて欲しい」という気持ちもすごく分かります…。
好き嫌いも、年齢が上がるについれてある程度は減っていくもの…。
でも早いうちから、いろんな食材からいろんな栄養素を摂取できるようにしておきたいですよね!
そこで4つのアプローチをまとめてみました!
①細かくして好きなものに混ぜる
これは既に実践しておられるご家庭も多いかもしれませんね。
食感が苦手という場合は、元々の食感がわからないように調理してしまう方法がおすすめです!
例えば、野菜嫌いの場合…
・かなり細かく刻んだものをハンバーグのタネに混ぜ込む
・食感がわからないようにミキサーにかけペースト状にしたものをホットケーキ生地に混ぜる
・細かく刻んだ野菜をミネストローネなどのスープに加えて煮込む
また、「生はだめだけど、加熱してたら大丈夫!」というコメントもよく聞くので、いろんな調理方法でチャレンジしてみるのもいいですね!
②苦手なものは味付けを濃いめに
味・風味が嫌いという場合は、味付けで隠してしまいましょう!
子供が好む
・ソース味
・カレー味
・マヨネーズ
・ケチャップ
などを使い、「好きな調味料×気持ち濃いめに」調理すると食べることができたよ!というお声もよくいただきます。
魚が苦手な場合は、既に味付けをしてある魚缶詰もおすすめです!
ただ、献立全体を濃くしてしまうと、味覚がそれに慣れてしまうので、全ての料理を濃くしない、という点だけ注意しましょう!
③好き嫌いを減らす努力も必要であることを本人に気付いてもらう
これは、私がジュニア選手に直接問いかけるときによく使います。
『好き嫌いは「絶対だめなこと」ではないけれど、これから選手としてどんどん活躍していきたいなら、好き嫌いはなるべく少なくしておいた方がいいよ』と伝えます。
なぜか。
レベルが上がっていくにともない増えることが遠征や合宿です。
遠征先での食事は、普段自分の好みをわかっている家族が準備してくれる食事とは違います。
もし自分の嫌いな料理が毎日のように出たらどうしますか?
そこで「残す」選択肢を取り続けると栄養素の不足に陥りやすく、コンディションを整えることも難しくなってしまいます。
だからこそ、日頃から「好き嫌いをなくす努力」をしておくことは大切なのです。
無理に食べ続ける必要はありませんが、嫌いだから、と全く食べないのではなく、たまにチャレンジするタイミングを設けるようにしてみましょう!
すると、「食べれるようになっている!」と気付く日も来るはずです◎
③好き嫌いが続くうちは、不足しやすい栄養素を他の食材で補う
先ほどの③でもお伝えした通り、今ある好き嫌いをすぐになくすことは難しいと思います。
好き嫌いが続くうちは、それによって不足しやすい栄養素を他の食材から補うようにしておきましょう!
いくつか例もあげておくので参考にしてみてください!
・牛乳・乳製品 ⇨ カルシウム:小魚、小松菜、水菜、切り干し大根 など
・ピーマン ⇨ ブロッコリー、ほうれん草 など 同じ色味の緑黄色野菜
・魚 ⇨ たんぱく質:肉、卵 など ビタミンD:きのこ類、卵 など
いかがでしたか?
好き嫌い少なくいろんな食材から栄養素を摂取できるということも、強い選手の要素かもしれませんね!