ラグビーW杯や世界陸上など、世界大会での日本人選手の活躍が話題になっていますね!
国際大会に限らず、また、あらゆるカテゴリーで海外遠征は多く実施されています。
そこで、海外遠征時におさえておきたいポイントについて栄養士の目線から3回のシリーズ企画でお伝えしていきます!
普段と違う環境下でもベストパフォーマンスを発揮することができるよう、しっかりと対策しておきましょう!
第1回目の今回は、食事面における事前準備のポイントを3つご紹介します。
出発前の準備で参考にしてみてください。
【1】衛生環境で事前注意すること
発展途上国や山間部などに滞在する場合、衛生環境が整っていない国や地域もあります。
衛生環境面では次の3つの内容に注意しましょう。
◆「水」に関する確認
特に「水」に関する確認は必須です。
衛生状況の良い国・環境であっても、硬水・軟水どちらであるか、自分が硬水は合わない場合、軟水の入手ルートはどうするか、などは必ず調べておきましょう!
◆なま物は食べない
衛生環境に不安のある地域では食あたりのリスクを避け、極力なま物を食べないようにしましょう!
◆食器・食具類の衛生にも気をつける
使い捨ての紙食器等を日本から持参する、消毒などの衛生用品を持参し、消毒して使うなどの準備をしておくとよいでしょう。
【2】提供される食事・食材の調達は?
ホテルで提供される食事メニューを事前に確認し、滞在日程や遠征の目的に合った食事ができるかどうかを考えておきましょう。
◆栄養士との連携
栄養士の帯同がなければ、日本の栄養士と連携し、食事写真を送ると随時アドバイスがもらえるような環境を準備しておくことも方法のひとつです!
◆ホテルや会場周辺の飲食店・スーパーマーケットを確認
現地の食事で栄養素の不足が出た場合、不足した栄養素を補うため、食料品の調達ができる場所があるかどうかの確認も重要です。周辺の環境を確認しておきましょう!
【3】栄養補助食品の準備
栄養素の不足や偏りが発生することが事前に予測される場合にはサプリメントなどの栄養補助食品を持参しましょう。
栄養補助食品を選ぶポイントは次の通りです。
◆ビタミン類、鉄、カルシウム
疲労や環境変化によるストレス対応のためビタミン類やミネラルを。
◆アミノ酸、エネルギー補給食品
必要に応じて荷物に入れていきましょう!
◆アンチドーピング商品であること
禁止物質が混入していないかの確認はマストです!
まとめ
「準備が8割」と言うように、海外遠征においても、「事前に現地について知り」「事前に対策しておく」ことがかなり重要です。
食事面からみた対策だけでも出発前にできる準備がありますので、環境が変わってもパフォーマンスを落とさないよう、できる準備をしてみてください。
次回は時差対策についてです!
機内食の摂取方法などについても触れますので、お楽しみに!