アスリートに知っておいてほしい栄養素をよくある質問と交えて6回のシリーズに分けてお伝えしています。
アスリートあるあるかと思いますので、ぜひ読んでいただき今後の参考にしていただけると嬉しいです。
<第3回>
今回のテーマは
「タンパク質」
アスリートに良く聞かれる「タンパク質」のこと。
食品でいうと、肉・魚・卵・大豆製品・乳製品が代表的ですね。
質問1)タンパク質って筋肉のリカバリーのために必要ですよね?
これは「YES」。
筋肉のリカバリーには必ずタンパク質が必要です。
だからこそアスリートであればしっかり摂ってほしいです。
ただタンパク質はそれだけが働きではありません。
血液、臓器、皮膚、ホルモン、神経伝達物質など様々なものすべて、タンパク質がないと作ることができません。
血液がしっかり作れないと、栄養素や酸素を隅々まで運ぶことができません。
ホルモンをしっかり作れないと、身体の調子は崩れやすくなりますね。
筋肉だけではなく、様々な部分にタンパク質が使われることを覚えておきましょう。
質問2)朝が苦手で…。でも昼夜にしっかりタンパク質を意識すればいいですよね?
これは「NO」。
昼夜に限定しないでほしいです。
タンパク質のお勧めの摂り方は極力分けて摂るということ。
そうすることで、筋タンパク合成が高まるというデータは出ています。
朝を欠食してしまったから、この後しっかり摂ろうという気持ちは素晴らしいですが、これを2食でどうにかしようとは思わないでください。
補食も使って分けて摂っていきましょう。
プロテインをうまく使うのも良いですが、ヨーグルトやチーズを食べてみたりして食品から摂るのでも良いです。
今はコンビニでタンパク質が摂れるコーナーが充実していますので、うまく利用して、分けて摂るようにしていきましょう。
質問3)プロテインだけ飲んでいれば大丈夫ですか?
これは、難しい質問ですが「NO」。
高校生以降になり、身体が出来上がってきた選手はプロテインをうまく私生活に入れていくのは良いと思います。
食品だけではカバーできないことも多々ありますので。
ただ、やはりプロテインだけという考えはもってほしくないです。
食品からタンパク質を摂ろうとすると、様々なビタミンやミネラルも一緒に摂れるのです。
それが食品で摂るいい所ですよね。
また、プロテインのように液体の状態で摂取していると、胃腸力が弱まってしまったり、咀嚼もしないので、唾液分泌も減ったりとあまりよろしくありません。
プロテインはあくまでも補助。
その考えは持っていてほしいです。
特にこれから身体を作っていくジュニア期はより気を付けましょう。
咀嚼する癖も、胃腸を鍛えていくのも小さい頃の食生活が大きく関わります。
質問4)タンパク質の必要量はどのくらいですか?
維持期であれば、体重×1.5g/日のタンパク質が必要かと思います。
筋量を多くしたいなどあれば、それ以上の体重×1.5~2g/日になります。
ここをしっかり認識した上で、タンパク質をしっかり摂ってほしいなと思います。
以上、タンパク質でのよくある質問特集でした。
ぜひ参考にして頂けると嬉しいです。