ビタミンDの摂取がパフォーマンスに影響を及ぼすことについてご紹介します。
日本でも、世界的にみても、ビタミンDの欠乏について問題視される声をよく聞きます。これはスポーツ選手においてもパフォーマンスに影響を及ぼすことが米国南部の大学生を対象にした調査で分かっています(1)
ビタミンDの欠乏とパフォーマンスの影響について知った上で、パフォーマンス向上を目的にビタミンDを摂取する取り組みをしていきましょう。
こんな人はビタミンD欠乏リスクがある
まず初めに、ビタミンDが欠乏するリスクがあることを知って起きましょう。
ビタミンDは日光浴によっても生成されるので、日光に当たる度合いによって欠乏リスクも高まるようです。
・北緯35度以上、南緯35度以上の地域に住む人
(東京で北緯36度、大阪で北緯35度ですね)
・室内トレーニングが基本の選手
・皮膚の色が濃い選手
・体脂肪率が高い選手
・早朝夕方にトレーニングをする選手 etc
ビタミンDの働きをチェック
まず初めにビタミンDの働きをチェックしていきましょう。
・カルシウム、リンの吸収と代謝を調整・骨の機能に最重要
・筋代謝、パフォーマンスに直結
ビタミンDとパフォーマンスに関する研究では、ビタミンDが十分な大学アスリートとそうでない大学アスリートを比較してスポーツテストを実施したところ、ビタミンD豊富なアスリート群がより優秀な結果となり、ビタミンDの適切な摂取量が筋力とパワーを最適化するために重要という研究結果が出ています。(1)
ビタミンDを食事から摂取しよう
日光に浴びることも大切ですが、紫外線問題や日照時間の問題もありますので食事からの摂取を意識してみましょう!
ビタミンDには植物性のビタミンD2と動物性のビタミンD3があります。
植物性のビタミンD2
椎茸やシメジなどのキノコ類
動物性のビタミンD3
肝油、レバー、さんま、しらす、うなぎ、ぶり、鮭などの魚類や黄卵
ビタミンDは厚生労働省が定めた摂取基準があり、上限もありますので参考にしながら摂取していきましょう!
各食品に含まれているビタミンDの含有量に関してはネットにも沢山載ってますの参考にしてみると良いと思います。
ちなみに、カルシウムを摂るときはビタミンDと一緒に摂ると効果的です。ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける栄養素ですよ。
<参考文献>
(1)Hildebrand RA, Miller B, Warren A, Hildebrand D, Smith BJ."Compromised Vitamin D Status Negatively Affects Muscular Strength and Power of Collegiate Athletes."Int J Sport Nutr Exerc Metab. 2016 Dec;26(6):558-564. doi: 10.1123/ijsnem.2016-0052. Epub 2016 Aug 24. (2)厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015 年版)の概要」
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