今回はバタフライキックの基本動作を確認し、1回のキックで大きく進むことができるように練習しましょう。
目次
①陸上横から見たポイント
②水中横から見たポイント
③水中後ろから見たポイント
④水中下から見たポイント
(1)陸上横から見たポイント
水面に真っ直ぐに浮いた姿勢から、臀部に軽く力を入れ、股関節を伸ばすようにしつつ、骨盤を水中へ下げていきます。
この時に膝関節を緩めるようにする(力まない)ことで、骨盤が下がりやすくなりますし、足先が水面近くに残った状態で膝が曲がるので、水を蹴る準備ができます。
骨盤を下げずに膝を曲げてしまうと、足先が水面から出て、水を叩くようなキックになるので、特にこの骨盤を下げていく動きは重要です。
水を蹴る準備が整ったら、伸ばした股関節をしっかり曲げるようにキックを打ち下ろします。
そうすると下げた骨盤が水面へ上がってきます(逆に水面にあった足先は水中へ下がる)。
蹴り終わりに向かって動作を加速させることで、その反動で脚を水面へ戻すことができます(アップキック動作)。
膝関節が伸びきるところまで蹴る意識と、大腿部を引き上げる(水面に戻す)感覚を合わせることができると良いでしょう。
蹴り下ろし動作の時に胸を張る動きを合わせることと、アップキック動作で膝が曲がらないように注意することで、1回のキックで大きく進むことができるようになるでしょう。
動画で動作を確認しましょう。
(2)水中横から見たポイント
水上横でのポイントを、水中横から確認してみましょう。
◆骨盤が下がり、足先は水面
◆股関節が伸びている
◆股関節が曲がっていることを確認
◆膝が伸び切るとこまで蹴り下ろし
◆蹴り終わりに向かって動きを加速させる
◆胸を張る動きを合わせる
◆膝が伸びたまま踵の位置が水面まで戻る
動画で動作を確認しましょう。
(3)水中後ろから見たポイント
水中横から確認した動作を後方から。
骨盤が下がり、足先が水面に残っている時、股関節を少し外旋させ、左右の膝がやや離れている状態を作ります。
この時に足先が離れないように注意しましょう(左右の親指が触れ合っているようにする)。
股関節外旋動作と膝関節の緩み(力まない)を同時に作れるようにすると、骨盤がスムーズに下がるようになるでしょう。
蹴り下ろし動作中も、足先はできる限り割れないように注意し、離れていた左右の膝が近づくように蹴り下ろしていきます。
股関節が曲がり、膝が伸び切るとこまで蹴り下ろす。
蹴り終わりに向かって動きを加速させ、左右の脚を閉じていきます。
膝が伸びたまま脚が閉じた状態で、踵の位置が水面まで戻ります。
動画で動作を確認しましょう。
(4)水中下から見たポイント
水中後ろから確認した動作を、水中下から。
骨盤が下がり、足先が水面に残っている時、股関節を少し外旋させ、左右の膝がやや離れている状態を作ります。
この時に足先が離れないように注意しましょう(左右の親指が触れ合っているようにする)。
膝が伸びたまま脚が閉じた状態で、踵の位置が水面まで戻ります。
動画で動作を確認しましょう。
※泳ぎの技術には諸説あり、アプローチの方法もいくつも存在します。このサイトで紹介した情報が全てではありませんので、予めご承知置きのうえ、参考にしていただけましたら幸いです。