「毎日練習で100%出し切る」
とは言うものの・・・
今日100%出し切ったかどうかはどうやって判断するのだろう。。。
そんな事を思った事がある。
ここ最近、スポーツでも仕事でも、「効率」「生産性」「タイムマネジメント」という言葉や文字を聞かない、目にしない日はないくらい身近に溢れている。
それくらい、私たちが生きている時代は、短時間で効率良く結果を求められる時代になった。
僕も以前【「ストイック」という名の「やった感」に騙されてはいけない】と言う記事で、無駄に時間だけを費やして「やった感」だけを得る努力は良くない。
って言う話をした。
そんな僕は、朝から晩まで、誰よりも長くグラウンドにいた。
学生時代そんなサッカー青年だった。
どんなに時間を費やしても結果が出なければ意味ないじゃん!
タイムマネージメント出来てないじゃん!
今ならそんな意見が聞こえて来そう。。。
人一倍努力したスーパースター
でも一方で、「毎日朝早くから遅くまで、人一倍努力するする姿」これを良しとする風潮もある。
また、一流選手の多くは人一倍努力していることが多いように思う。
FKの名手、中村俊輔選手は毎日一人で残ってFKを蹴っていた。世界トップクラスのクリスティアーノロナウド選手は禁止される筋トレを隠れてでも行い、努力を積み重ねた上にあの鋼の肉体を手に入れた。
この違いはいったいなんなんだろうか?
朝から晩までグラウンドにいた僕と、同じく朝から晩までグラウンドにいた中村選手の違いはなんなんだろうか?
明確な答えが1つある。
それは「結果」
結果が出たかどうか。
結果を生み出す努力だったかどうかが運命の別れ道だった。
ただ、あの時期の努力のおかげでサッカー選手としてレベルアップして来たのは事実。そして、あの努力がなければ今の僕はないし、今の考え方もない。あれだけ頑張ったのになぜ結果が出ないのか。それを経験したから、考えられることもある。
何を100%出せば良いのか?
話は冒頭に戻るが
「毎日の練習で100%出し切る」
とても大切なことだと思うが疑問もある。
何を100%出せば良いのか?
その日、100%出せたかどうかはどうすればわかるのか?
それがわからなければその日の反省も改善もしようがないのだ。
例えば、練習が終わったらぶっ倒れるくらい動く。ぶっ倒れたら100%出せた!と言う証拠なのか?もし、本当にぶっ倒れるくらいやってたら体力はつくだろう。
それ以外のスキルはどうだろうか?
100%を出し切るのは体力なのか?
集中力なのか?
集中力だとしたら、100%の集中力で練習が出来たかどうかは、どうやって判断すれば良いのか?
ミスの数なのか?
ミス=集中力の欠如がすべてなのか?
サッカーにおけるミスは集中力だけのものではないと僕は思う。技術的、戦術的、準備不足、様々な要因がある。と言う事は、集中力の評価をするのも少し難しい気がする。
何を言いたいかと言うと
1日1日の練習をより有意義なものにするためには
100%出し切る為には何をしなければならないのか?
練習が終わった時に果たして自分は何%出し切ることが出来たのか?
それを感覚的ではなく、明確に評価できる指標が欲しい。僕はそう思う。
やるべき事、出来た、出来ないを明確にする
では、どうすれば良いのか?
1つの方法として
その日、取り組むべきタスク(課題)を明確にする。
練習後、練習前に決めたタスクがどれだけ達成されたのかを確認する。
この作業を行えば、その日1日の練習の有意義度(出し切った)を明確にすることができると思う。
練習でも仕事でも、その日1日のやるべきことが事前に明確となっていれば
タスク達成のために、効率よく実行を行うことができるし、終わったあとで、タスクの達成率を1つの指標にすることができる。
ここで大切な事は
タスクは自分の成長と結果、チームの成長と結果に繋がるものである必要があるということ。
何も考えずに、練習でゴールを1点決めるとか、シュート練習10本とか。
そう言うものではない。
そのタスクにトライできたのか?トライして上手くいったのか?なぜ上手くいったのか?なぜ上手くいかなかったのか?
改善するにはどんな行動が必要なのか?
全体練習でできる事なのか?
個人練習なのか?
グラウンドなのか?
ジムなのか?
やるべきことをやった後で生まれた結果を元に、次の課題や目標が見えてくる。
その連続だと思っている。
だから、よく、短い練習なんだから集中して100%やりなさい!
という言葉をよく耳にするが、100%出来たかどうか、意味ある練習になったかどうかの判断基準を自分で持って行うことが大切。
そのためにはタスクが必要だと僕は思う。
そんな事をふと思い出した。
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