藤田ダニエラ裕子 × 中出寛省 対談 後編
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近年、アスリートのコンディショニングにおいて腸内環境の重要性が高まってきている。最近では、元日本代表の鈴木啓太選手が腸内フローラ解析を元にアスリートのコンディショニングをサポートする事業で腸内細菌検査キットのサービスをリリースしています。
そこで、今回は、腸内環境をポイントとした体づくりやコンディショニングについて、格闘技世界チャンピオンや日本代表選手など、トップアスリートのトレーナーとしてして活躍している藤田ダニエラ裕子さんにお話をお伺いしました。
藤田さんと私は、かねてより消化吸収や腸内環境をポイントとした体づくりやコンディショニングについて、定期的にディスカッションをさせていただいております。
その理由は、藤田さんがこれまで海外と日本で消化吸収や腸内環境をポイントにおいた体づくりの経験が豊富だからです。
このご経験がを読者の方にもシェアさせていただくことで、何かヒントになればと思い、インタビュー記事にさせていただきました。
今回が後編となります。少しでも有益な情報となれば嬉しいです。
中出
藤田さんがご存知の通り、僕は「アーゼライト」というサプリメントの普及と共に消化吸収や腸内環境の重要さについて少しでもアスリートの方に知ってもらい、体づくりやコンディショニングの役に立ててもらいたいと思って日々活動しています。
その中で特に課題として捉えているのが、「食が細いので食べれない。だから体が大きくならない。」という悩みです。
藤田さんはアスリートが体を大きくしたいからと、多量の食事をする事についてどう思われますか?
藤田
知り合いの元力士が今そこにいます。
中出
えっ!?笑
藤田
呼んできて話を聞きましょう!ちょうど良いでしょ!
中出
いいですね!こういう展開は藤田さんらしいです。笑
元力士
こんにちは。
昨年まで力士をやってました。
中出
突然ですが、よろしくお願いします。笑
元力士の生活習慣を聞いてみたのですが、とにかく食べることが仕事といっても過言ではないと思いますがいかがでしょうか?
元力士
ドンブリ飯3杯は基本で、それ以外にもとにかく食べて体重を増やします。体重が重たい方が当たり負けしなくなりますから。
食べるのも仕事ですね。
中出
食べるために力士の方は何か工夫をされたりしていますか?
元力士
やはり、なかなか食べれなかったりするので、食べる工夫はしています。
例えば、稽古が終わったら瓶ビールを飲んでからご飯を食べます。
中出
えっ?ビールですか?
藤田
ほらほら凄い話出てきたでしょ!笑
元力士
「ビールを飲むとお腹が空くので、食べられるから。」という理由です。みんなビールを飲んでから食事してましたね。
中出
衝撃的です・・・
あまり真似はしない方が良さそうですね。。。
他にはありますか?
元力士
お昼はちゃんこ鍋で、ちゃんこ鍋の味は濃いめです。ご飯が進むようにです。それ以外に豚肉の炒め物やサラダを食べます。
夜はハンバーグや唐揚げが多いですね。こちらも味が濃いめで、食欲の湧くようなメニューですね。
で、出来るだけ吐くのは避けます。吐いちゃうと食べたものもそうですが、胃液も出ちゃうので。
中出
それだけ大量に食事をされていて、胃腸が重たいとか疲労感とか感じませんか?
元力士
疲労は抜けるという感覚は全くありませんね。常に困ぱい状態で戦っていますし、お腹は常に重たさを抱えています。
また、下痢になるケースがほとんどで、周りの力士もそんな感じでしたね。
ちなみに、骨格などの影響もあるかもしれませんが、僕の場合は睡眠時呼吸症候群です。
中出
力士の方の練習風景をテレビなどでも見ますが、本当に最後の気力を振り絞りながら「もう立てない」くらいの感じで稽古をされてますよね。今お話を聞いて、常に疲労困ぱい状態でハードな稽古をされているからなんだなーと思いました。
元力士
もう引退して半年ですが10キロ減少しました。
引退してからの方が食べるのが楽しいですし、今の方が食べれる気がしますね。現役ほど食べませんけど笑
今振り返ってみれば、現役時代はトレーニングによる内臓へのダメージとストレスがある状態で、大量の食事をしていましたから、食べれないのもわかる気がしますし、疲労が抜ける感覚がなかったのもわかる気がします。
中出
つまり、ハードなトレーニングで内臓へのダメージを受け、その上で大量の食事で内臓にダメージを与える。結果的に疲労回復やパフォーマンスに影響が出ていたと言うことですかね。
元力士
そうですね。
中出
ありがとうございました。
ちょっと後半戦は藤田さんへのインタビューというより元力士の方へのインタビューみたいになっちゃいましたね。
藤田
面白いお話が聞けたから良いじゃないですか!
何度も言いますが、腸から吸収されてはじめて体内で栄養素としてつかわれます。食べ過ぎて吸収できなければ意味がありませんし、体内でゴミになります。
胃腸にゴミを抱えてパフォーマンスが上がるとは思えませんよね。だから、食事量とともに、腸内環境へのケアが大切だと思っています。
中出
トレーニング量とともに食事量が増えるのは当然のことですが、それと同時に増えた食事量に対してケアをしていかなければいけないという事で、常に食事と腸内環境はセットで考えなければなりませんね。
藤田さん、元力士さん(匿名希望な為)長い時間ありがとうございました。
プロフィール
日本、海外でショーダンサー、アスリートのサポートを経験した後、大手メーカーにて勤務。
現在はフィジカルトレーナーとして世界チャンピオン、日本代表選手をはじめとするアスリート、ミスコンテストのファイナリストから、一般の方のボディメイク、リハビリテーションに携わっています。
カウンセラーとしては、会社員時代の営業スキルやコミニュケーションスキル、要人の方の接待や接遇、チャンピオン達のサポート経験を基に、心理学を取り入れ、“その方にとっての望ましい状態”に最短で近づけるお手伝いをしています。
『意識が向いている所にエネルギーは流れていく』 をモットーに、目の前いる人を幸せにし、笑顔あふれる社会をつくるべく、サポーターとして日々活動しています。
<資格>
・全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会認定 パーソナルトレーナー
・全米NLP協会認定 NLPマスタープラクティショナー
・コーチング心理学協会認定 マーケティング心理学コーチ
・コーチング心理学協会認定 コミニュケーション心理士
・カナダSuccess Strategies社認定 LABプロファイル(R)プラクティショナー
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